私道整備の助成金・補助金 |
私道整備の助成とは、土地所有者以外の人々も常時通行ができる状態で、一定の基準を満たしている私道において、全体的に舗装や側溝などが悪くなった時に自治体が工事費の一部を助成する制度です。なお、工事については、自治体が土地所有者から受託して、施工業者を選定し、施工します。
多くの市区町村で私道整備の助成を行っていますが、年度の予算で行う事業のため、助成には申請時期・申請期間があります。予算が無い場合は助成が行われないケースもあります。 |
整備の助成・補助の対象となる私道(参考例) |
助成の対象となる道路に関しては、助成する市区町村により大きく違います。どのような私道が対象になるかを解説するために、いくつかの参考例を記載します。
【比較的多くの市区町村が定めている規定】
○対象となる私道が、公道に接していること。
○私道の幅員が、○M以上であること。
○私道に面して住んでいる方が、○戸以上であること。
○舗装や側溝の状態が他の公道に比べて著しく劣化や損傷していること。
○舗装や側溝の整備が部分的でないこと。
○土地所有者及び私道沿いに住んでいる方々全員が、整備を承諾されていること。
【細かく定めているケース】
○私道の両端が公道に接続していて日常的に相当数の地域住民に利用されていること。
○私道の片側だけ公道に接続している場合は、おおむね○戸以上の家屋があること。
○幅員(排水施設を含む。)が○M以上で、かつ延長が○M以上であること。
○公共的又は公益的施設に通じていること。
○市街化区域内であり、かつ平成○年○月○日以前に築造されたものであること
○整備を希望する私道については、舗装工事に支障となる地下埋設物がないこと。
○私道が築造されてから○年以上経過していること。
○他の法令に抵触していないこと。
○私道所有者、私道と接する家屋の所有者・居住者全員が私道整備を要望していること。
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私道整備の内容(参考例) |
助成・補助の対象となる工事は、市区町村により大きく違います。どのような工事が対象となるかを解説するために、下記にいくつかの参考例を記載します。(舗装工事と排水工事に関しては多くの市区町村で助成しています。)
【比較的多くの市区町村で助成している例】
○道路舗装工事・・舗装新設工事・舗装修繕工事・舗装止工事
○道路排水工事・・U型側溝・L型側溝・横断暗渠・雨水溜桝
【稀に助成している例】
○階段工事・・階段新設工事・階段修繕工事
○土留工事・・道路下のり面に土留構造物を設置
○防護柵手摺工事・・ガードレール・ガードフェンス・ガードパイプ・手摺
○橋りょう工事・・橋りょう新設工事・橋りょう修繕工事、
○その他工事・・市区町村の長が特に必要があると認めるもの |
その他・私道に関連する助成金・補助金 |
【私道の防犯灯】
防犯灯の新設費用や改修費用を市区町村が補助するケースがあります。 |
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【私道の除雪助成】
私道の冬期間における除雪の費用を市区町村が補助するケースがあります。 |
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【私道の降灰除去】
火山の周辺にある市区町村では、私道の降灰を除去するケースがあります。 |