私道持分の有無と住宅ローン |
私道だけに接する不動産は、その私道が建築基準法上の道路であっても、私道の共有持分がないと住宅ローンの審査で問題とされるケースがあります。私道持分が無いと、通行権・その他の道路利用に関する不安要因が担保価値に影響するためです。※その場合、私道所有者が署名押印をした『通行承諾書』や『掘削承諾書』があれば融資に応じるケースもあります。
私道持分がない不動産は、私道持分のある不動産と比べて売買査定額も低くなります。住宅ローンの審査で担保評価が低いこともマイナス要因となります。
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私道持分の有無と不動産担保ローン |
○住宅ローン以外の不動産担保ローンに関しても、私道にのみ接する不動産で私道の持分が無い場合は担保評価は低くなります。住宅ローンのケースと同様に通行承諾書や掘削承諾書があれば融資に応じるケースがあるとは思いますが、私道持分のある不動産よりは融資限度額が低くなるケースが多いです。
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私道持分の売買 |
○私道にのみ接する不動産で私道持分が無い場合、私道の所有者から私道持分を売ってもらう方法もあります。私道の共有持分を持つことに意味がありますが、その持分(面積)の大小はあまり関係ありません。
売買方法ですが、私道を部分的に分筆して1筆を売買する方法や、私道全体の権利の割合(○○分の○)を持分として売買する方法があります。私道持分の売買方法をご覧ください。
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融資条件となる通行承諾書や掘削承諾書 |
○私道にのみ接する不動産で、私道持分が無いケースで融資条件となる「通行承諾書」や「掘削承諾書」については、その融資をする金融機関が納得する承諾内容でなければならないため、予め金融機関に確認して書面を作成する必要があります。また、押印する印鑑が実印で印鑑証明の添付まで必要になるか?も事前に確認しておくべきです。
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私道持分が無く、通行承諾も得られないケース |
○私道持分がなく通行承諾書の取り交わしも困難なケースで、住宅ローンや不動産担保ローンによる融資を必要とする人もいると思います。銀行では難しいのなら、難しい案件に対応するのノンバンク(ローン会社)を探して相談する方法もあります。 |
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借地権・家族名義・共有持分・底地その他どのような状況でもご相談ください。
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